スポンサーサイト
- --/--/--(--) -
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
この記事のURL | スポンサー広告 | ▲ top
「映像アドゥレセンス・スキャンダル体験」 幾原邦彦インタビュー
- 2008/09/08(Mon) -
徳間書店「アニメージュ」 99年05月号より
――どうですか、監督。劇場版の制作状況は?

幾原:順調に遅れてます。フフフ。

―― 一言で言うとどんな映画になりそうなんですか?

幾原:「アドゥレセンス・スキャンダル」です!

――何ですか?スキャンダルって。

幾原:「スキャンダル」は「スキャンダル」です。

――「アドゥレセンス」って「思春期」ですよね。これは、文字通りの意味と捉えちゃってよろしいんですか。

幾原:そうです。

――「スキャンダル」というのは。

幾原:(ムッとして)スキャンダルだから秘密に決まってるじゃないですか。

――はぁ……。

幾原:名付けて「映像アドゥレセンス・スキャンダル体験」ですよ。フッフッフッフ。

――(絶句)…………名付けたんですか……。

幾原:そう、まさに体験です。聞いた事もないような「アドゥレセンスのスキャンダル」を体験できますよ。

――体験ってなんですか?

幾原:アニメでやるのは、これが初めてですね。

――いや、ですからそれはどんなものなんですか?

幾原:いやあ、「スキャンダル」としか言いようがないですね。フフフフフ。

――(またも絶句)……どうして、そんなアニメになっちゃったんですか?

幾原:突き詰めていくと、そうなっていくんですよね。

――はぁ……。監督にとって「アドゥレセンス」というのはどういったものなんですか。例えば、かつて存在し、今は失われたもの、だとか?

幾原:「眠っているもの」かもしれない。今もあるんだろうけど、眠ってるもの。そして、しまいこんでるもの。

――それは「輝かしいもの」なの?

幾原:輝かしいものかどうかは分からないけど……。非常に危険なものであったり、凶暴なものであったりはしたかもなぁ、という気はする。

――みっともなかったり、情けなかったりしないの。

幾原:もちろん、そういうものも混在はしてる。ただまぁ、振り返ると……そう思うという事だけどね。

――実際に「アドゥレセンス」をしてる時には、そうは思わないですよね。

幾原:そうだね。どちらかと言うと、良いとか悪いとかはないんだろうね。「それ」しかないという感じだろうな、という気がする。

――確かに。「それ」しかないと思ってる時が、「アドゥレセンス」なのかもしれないですね。今回、サブタイトルに「アドゥレセンス黙示録」と名付けたのは何故なんです?

幾原:語感が良いから。

―― ……それだけ?

幾原:珍しい感じがするじゃない。こういうタイトルを付けると。

――おいおい。

幾原:日本語で「思春期黙示録」じゃ、あんまりでしょ。

――でも、思春期はテーマなんですね。

幾原:そうですね。思春期特有の気分……さっき言った「それ」しかない、と思いこんでいる「気分」を描きたかった。

――その「気分」って、映画を観る観客とも関係あるんですか。

幾原:登場人物とも、もし、その登場人物に感情移入している観客がいてくれるとしたら、その観客たちに対して投げかけている言葉です。

――今回、クローズアップされるキャラは誰になるんですか?

幾原:全員だね。冬芽は特にクローズアップされると思うね。冬芽とウテナの関係性は、TVよりは随分 分かりやすくなっているから。まぁ「関係性」という事で言えば、他のキャラも分かりやすいんじゃないかな。

――ポスターを拝見すると、配役の中に枝織が入っていますよね。メインキャラクターなんですか?

幾原:そうですね。今回はかなり、彼女は頑張ってます。ハハハハハハハ。

――TVの時から、監督は枝織にご執心だったようですが。

幾原:そうですね、好きですね。好きなキャラですね。

――それは、どこら辺が?

幾原:面白いから。

――例えば?

幾原:自意識過剰なところが好きですね。

――主に、28、29話ぐらい?

幾原:面白かったねぇ。やっぱり、声と性格、全て良いねえ。

――声も良かったんですね。

幾原:声も良かったねぇ。「ナイス!」って感じだよね。

――ボンネットに頭突っ込んでおいて怪我をしてるだろうに、手で顔をおさえながら笑ってるあたりも良いですよね。

幾原:ああ。良いですねぇ。フフフフフフ。

――今回、枝織はどんな風に活躍するんですか?やっぱり、樹璃と関係するんですか。

幾原:そうだね。もちろん樹璃とも絡むんですけど、それ以外にも冬芽と「イイ感じ(イントネーション上がる↑)」になりますね。フフフフフ。

――「イイ感じ」と来ましたか。

幾原:「イイ感じ(イントネーション上がる↑)」と行きました。フフフフフ。

――じゃあ、枝織ファンはお楽しみにって感じですね。

幾原:そんな人がいるかどうか知らないけどね。

――枝織が好きだっていう人は通ですからね。

幾原:ああ、そうかもね。

――劇場版のウテナは、子供の頃に王子様に出会ってないんですよね。

幾原:そうですね。ウテナと冬芽は幼馴染みです。

――アンシーの性格は明るくなると聞きましたが。

幾原:まあ、なってるんじゃないですか。

――そういう風に設定が違うのは、何故なんですか。

幾原:う~ん、話を分かりやすくするためかな。今回は話が分かりやすいですよ。そういう意味では、シンプルだし。

――スキャンダルについてもう少し教えてください。

幾原:映画の存在そのものもスキャンダルだし、登場人物たちが次々とスキャンダルな事になります。

――いろいろなスキャンダラスな事象が描かれますか。

幾原:ええ。「あんな事」も「こんな事」もありますので。

――具体的な事というのは、言えないんですか。

幾原:言えないけど、「エーッ! そんな事までやっちゃうの」という事はやりますので。フフフフフフ。

――大人っぽい事?

幾原:秘密です。何せ「映像アドゥレセンス・スキャンダル体験」ですから。観ている人が「体験」できるように作ってます。「この、今、自分の映像を観ていて感じる、この気持ちはなんだろう?」。それが「体験」ですから。多分、そういう意味では感じた事のないものを感じると思います。かつてない作品です。

――監督、テンション高いですねえ。今、気持ちは「ハイ」なんですか?

幾原:いえ、普通です。フフフフフ。

――スキャンダラスな内容に関して、映画会社とかから怒られたりしません?

幾原:バレたら、怒られますよ。そんなの秘密に決まってるじゃないですか。

――なるほど。

幾原:ここだけの話ですよ。フフフ。

――アニメージュの読者にだけ話してくれているんですね。

幾原:そういう事です。スキャンダル体験だなんて言えませんよ。映画会社の人には秘密です。

――「アドゥレセンス」と「スキャンダラス」は2大テーマなんですね。

幾原:そうですね。「アドゥレセンス・スキャンダル」という言葉を僕は発見したって事です。

――どこで発見したんです?

幾原:この映画の作業の中で。

――「これだ!」と思ったわけですね。

幾原:そうです。参加してもらうスタッフに「この映画、どういう映画なんですか?」と訊かれた時に「アドゥレセンス・スキャンダルです!」と言うと、すぐに分かってもらえますからね。

――(またまた絶句)……なんだか、煙に巻かれたような気持ちですね。劇場版は見どころ一杯なんですね?

幾原:大サービスしてるって事ですよ。

――TVシリーズも盛り沢山でしたが。

幾原:あんなものは序の口ですよ。今回は「スキャンダル」ですから。

――なるほど、楽しみですね。

幾原:まあ、かつてない「スキャンダル」を楽しみにしてください。フフフフフ。
スポンサーサイト
この記事のURL | インタビュー | TB(0) | ▲ top
トラックバック
トラックバックURL
→http://kasira.blog97.fc2.com/tb.php/104-79f3b906
| メイン |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。