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第34話「薔薇の刻印」 解説
- 2013/08/03(Sat) -
第33話「薔薇の刻印」
放送年月日 1998年11月19日放映

スタッフ
脚本:榎戸洋司   絵コンテ:佐藤順一
演出:桜美かつし  作画監督:門上洋子 長谷川眞也
この話から最終章「黙示録編」へと突入。
アンシーと暁生の過去、ウテナと王子様の出逢い、そして、棺の中の少女が見た「永遠」が描かれるエピソードである。

前半で影絵少女の舞台劇として語られる「薔薇物語」。
そして、後半でウテナの夢の中の回想で、王子様によって語られる「薔薇の物語」。
「薔薇物語」では、自分だけ「お姫様」にしてもらえない妹が悪い魔女になり、光の王子を幽閉してしまったと語られ、「薔薇の物語」ではアンシーが兄であるディオスを助けるために、人々に兄を幽閉したと告げたことになっている。
似ているが微妙に違う二つの物語。
それは、ひとつの同じ事件を別の見方から語っているだけなのか。
アンシーは本当に罪深い少女なのか。それとも。

「世界中の女の子がお姫様だった頃」「お姫様になれない女の子は魔女になるしかない」「君は女の子だ。やがては女性になってしまうだろう」など、テーマに関連した台詞も多い。
影絵芝居の寓話性、全体のトリッキーな構成とともに、榎戸脚本の真骨頂ともいえる仕上がり。

舞台劇「薔薇物語」では、A子、B子、C子の三人がはじめて同時に登場。
これで彼女たちの正体が、鳳学園の演劇部の生徒であることが判明した?
ちなみにキャスティングはお婆さんと妹がA子、王子様がB子、口上と怪獣とお姫様がC子。
ウテナがもらったチケットには「影絵集団カシラ 第34回公演」とあるが、このエピソードも34話。ひょっとして、第1話以来の影絵少女のシーンは全て、この劇団の公演だったのだろうか。
お姫様とキスをしそこなった王子様の「チュ」という台詞は『少女革命ウテナ』には珍しい声優ギャグ。

「薔薇の物語」で登場したアンシーとディオスがいた童話めいた世界は、ウテナたちが暮らしている世界とは別の異世界であるらしい。FAXが置かれている小屋や、背広を着て剣を持った村人など、相当にシュールである。
これは小さい頃のウテナが王子様から話を聞いて、想像した映像であるのかもしれない。

かつて、棺の中にいた少女とはウテナであり、彼女が王子様に見せられた「永遠のもの」とは、百万本の剣に貫かれ永遠の苦しみの中にいるアンシーであった。
ウテナが気高く生きようと思ったきっかけは、王子様ではなく、アンシーだったのか。

この話を絵コンテを担当したのは、『美少女戦士セーラームーン』シリーズや『夢のクレヨン王国』シリーズディレクターなどで知られる佐藤順一監督。
彼は幾原監督のアニメ界での師にあたる演出家である。今回は大事なエピソードということで、スペシャルゲスト的な参加であった。

(LD「少女革命ウテナ L'Apocalypse 10」封入特典・解説書より)
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