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「ウテナ黙示録 ――アニメイションと音楽はアンドロギュニュスという秘密」 J.A.シーザー
- 2007/04/22(Sun) -
J.A.シーザー(合唱曲 作詞・作曲)寄稿
LD「少女革命ウテナ L'Apocalypse 5」封入特典・解説書より


薄暗い、何か謎めいた場所。謎の支那人の闇取引などが行われるにはおあつらえ向きの場所といった喫茶。
それが新宿東口にある喫茶ダイナスティである。
一九九六年十二月、キングレコードの若きエグゼクティヴプロデューサー大月氏とそこで待ち合わせた。

大月 監督がどうしてもシーザーさんの音楽を、ということで、こうして――実は来春四月からのアニメイション≪少女革命ウテナ≫の音楽、といっても主人公ウテナの決闘シーンの音楽をお願いしたいというわけなんです。いかがでしょうか? もちろん、以前より聴かせていただいているシーザーさんの劇中合唱曲の中から、すでに数曲は使用させていただくよう決めてあります。≪絶対運命黙示録≫、≪封印呪縛≫、≪肉体の中の古生代≫、≪天使創造すなわち光≫…。

どうやら、監督の中ではすでにプランは出来あがっているようだ。

 で、監督さんの名前は?
大月 はい、幾原邦彦監督。≪美少女戦士セーラームーン≫の幾原監督です。
 素晴らしいですね。
大月 え?
 実は僕も≪セーラームーン≫のファンだったんです。
大月 ハハハハハ…。
 しかし、本来なら、そのシーン、その物語、背景らにあわせ、イメージした音楽にするのが常套でしょうに、どうしてすでに出来ている、しかも、全くテーマ性を異する僕の劇作品の合唱曲なんかを?
大月 幾原監督もずいぶん悩んだそうですが――それを超えさせる何かがシーザーさんの曲にはあったと思うんです。「今、シーザーの曲を使えるのは僕しかいないし、今の時代にシーザーの曲を投げつける絶好のチャンスだと思うんだ。これは一つの賭けなんだよ。こんな形式の作品づくりをすることで何か新しい、いわば実験アニメのようなものを、と考えているんだ」と言っています。是非、お願いします。


僕は目を瞑った――僕が寺山修司と出会ったときに感じた「私のくつがえし」を今、感じている。≪どこか昔、昔への手法≫。不可抗力と葛藤の中で避けられない必然に支配された社会へ想像力の罠を仕掛けようとする手段。
博変打ちのドラマツルギー。そして何よりも偶然性の組織のドラマ化…ワーグナーとルドヴィヒ二世…ワーグナーとニーチェ…昔、昔、あるところに僕がいました…知の新しい戦略…革命…≪ウ・テ・ナ≫…。

一人立ちした音楽は、また様々と出会い、いくつかの心を癒し、励ましとなり、時に一人の人間にもなるといわれています。
それがアニメイションという言葉のアニメイトの意味と同義語であると気付いたのはその日の夜も更けた自分の部屋でした。
≪アニメイト=~に生命を吹き込む。活気づける。励ます。ライブリィ。生き生きした。活発な…≫


  アニメイションと音楽・アンドロギュニュス
  少女革命ウテナと絶対運命黙示録・アンドロギュニュス


僕はふと、こんな言葉も思い出していた。

「残酷で野生的な作品は、あらゆる禁止宣言からの解放を意味している」
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