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「革命とビーパパス」 小黒祐一郎
- 2007/05/15(Tue) -
DVD「少女革命ウテナ L'Apocalypse 1」ライナーノーツより

『少女革命ウテナ』のオープニングでは「企画・原作 ビーパパス」とテロップされている。
ビーパパスは『美少女戦士セーラームーン』等の作品で知られる演出家の幾原邦彦が、自ら監督する作品のために結成したチームである。メンバーはマンガ家のさいとうちほ、脚本家の榎戸洋司、アニメーターの長谷川眞也、それと私、プランナーの小黒祐一郎。この4人も幾原邦彦が選んだメンバーである。
『少女革命ウテナ』では企画だけでなく、アニメーションの制作、宣伝等もビーパパスが中心となって進められた。

ビーパパスとは「大人になろう」という意味だ。
勿論、幾原邦彦本人のネーミングである。この名には、他人が用意してくれた環境で、決められたレールの上で作品を創るのではなく、自分達のやり方で、自分達の作品を創る事が出来る「大人」になりたいという気持ちが込められている。

企画立ち上げ時から、彼が中心になって進めてきただけあって『少女革命ウテナ』は、幾原邦彦の持ち味が色濃く反映されたシリーズとなった。限りなくシュールな影絵少女というキャラクター。画面の四隅で回転する薔薇の花。華麗かつシリアスな世界かと思わせておいて、突拍子もないギャグを入れるセンス。決闘時にかかる合唱曲は彼が敬愛する寺山修司の舞台で音楽を担当していたJ.A.シーザーの手によるものだ。

そして照れくさいほどに真剣で、純粋なテーマ。
『少女革命ウテナ』は「世界を革命する物語」であり、「大人と子供の物語」でもある。デュエリスト達は「世界を革命する力」を手に入れるために、「世界の果て」が決めた決闘の掟に従って決闘をする。本当は。他人が決めたルールに従っている限り、世界を革命する事などは出来ないのだが。何故なら、ルールもまた、今の世界の一部であるのだから。世界を革命したいのなら、まず、他人が決めたルールから外れるか、破壊するか、どちらかをしなくてはいけない。デュエリスト達は、それに気づかないのか。あるいはそれを分かっていて、あえて「世界の果てに」従っているのだろうか。いずれにしろ、彼等は、いつかは世界の殻を破らねばならない。

革命。世界を革命せよ。
革命のために、雛鳥は世界の殻を破る。
卵の殻を壊して雛鳥は大人になる。
つまり、ビーパパス。
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