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第14話「黒薔薇の少年たち」 解説
- 2007/05/19(Sat) -
第14話「黒薔薇の少年たち」
放送年月日 1997年7月2日放映

スタッフ
脚本:榎戸洋司  絵コンテ:橋本カツヨ
作画監督:林明美  演出:岡崎幸男

このエピソードから、『少女革命ウテナ』は第2部「黒薔薇編」に突入する。
告白昇降室に代表される、このエピソードのホラーチックでシュールなムードは、絵コンテを担当した橋本カツヨの力によるところが大きい。このムードは以降の「黒薔薇編」でも踏襲されることになる。また、「黒薔薇編」の最終エピソードも橋本カツヨの個性が色濃く反映されたシリーズといえるだろう。
第14話は、黒薔薇会の御影草時と千唾馬宮、アンシーの兄である鳳暁生、影絵少女C子と新レギュラーが次々と登場。作画的にも完成度が高く、見所の多いエピソードに仕上がっている。
また、このエピソードから、決闘場へ向かうシーンで流れる「絶対運命黙示録」が、アレンジの違うindustrial mixバージョンに変更されている。工場の機械音のような音が入れられているのが、industrial mixの名の由来である。第1話から第12話で使われたバージョンのコーラスは杉並児童合唱団、上谷麻紀、幾原邦彦監督、作曲家の光宗信吉によるものだったが、このバージョンでは、それに東京混声合唱団が加わっている。

以下は、裏話。
『少女革命ウテナ』の企画のごく初期の段階で、まだデュエリスト同士の決闘というスタイルが固まる以前、学園の理科教師が地下に眠った100人の美少年の死体を操り、それと主人公ウテナが戦うというアイデアが練られたことがあった。「黒薔薇編」はその企画段階のアイデアを変形させて使用しているのだ。ちなみに、その企画段階での、美少年軍団を操る怪しい理科教師は西園寺という名であった。


解説補足

根室記念館
学園の片隅に建つ根室記念館。かつて、100人の少年が生き埋めになった場所に建っており、現在は、御影草時の御影ゼミによって使われている。建物自体は、広大な建物が多い鳳学園の中では、こじんまりとしたもので、大きめのマンションくらいである。

御影草時
「黒薔薇会」とも呼ばれている、御影ゼミを主催する天才高校生。生徒会メンバーと同様に学園内では特権を与えられており、根室記念館を任されている。当然、学校指定の制服も着ていない。
高等部3年。11月30日生まれ。血液型はAB型。

千唾馬宮
姓は「ちだ」と読む。草時のパートナー。ほとんど人前に出ることはなく、いつも根室記念館の地下で黒薔薇を育てている謎の少年。学年も、誕生日も、血液型も不明。

理事長室
理事長室は、鳳学園の中央校舎の塔の最上部に位置する。生徒会室は同じ塔の中ほどにある。とてつもない広さを持つ理事長室は、プラネタリュウムとなっており、暁生は鳳家に戻らずに、ここに泊まることも多い。

キミのお兄さん?
ウテナはプラネタリュウムの投影機を見て、それがアンシーの兄なのかと尋ねた。これはウテナが冗談を言っているわけではないらしい。幾原監督は、こういう不思議なことを言う女の子が好きなのだそうだ。

鳳暁生
アンシーの兄。現在は鳳家の養子になっており、病に倒れた養父に代わり、理事長代行を務めている。妹であるアンシーとはただならぬ関係のようだが。
大学部3年。9月15日生まれ。血液型はA型。

仮面のような笑顔
優しく接する香苗に対して、アンシーは満面の笑顔で答える。何を言われても、その笑顔は崩れない。まるで、仮面のように。その笑顔の下で彼女は何を考えているのか。少し怖い笑顔である。

根室記念館の場所
写真の左に見えるのが中央校舎の裏側、右手前が南校舎と北校舎をつなぐアーチ。いちばん奥のアーチの向こう側に、小さく見えるのが根室記念館だ。
他の校舎の位置から察するに、根室記念館は学園敷地内の南側にあるようだ。

マイクロフィルム
草時が使っているのはパソコンではなく、マイクロフィルムのプロジェクターである。
どうやら、過去の新聞記事を検索しているようだ。

100の靴
壁にそって並んでいるのは、100人分の靴である。
ここは根室記念館の最下階。馬宮が黒薔薇を育てているのも、棺が並んでいるのも、同じ階である。

蝶の標本
告白昇降室に飾られた蝶の標本。告白が行われ、告白者の心の奥が露わになるにつれ、標本の蝶はサナギになり、幼虫になり、卵に返ってしまう。その変化は何を示すのだろうか。時間の逆行か、心の逆行か。それとも。

黒薔薇の刻印
草時は棺の中から、黒い薔薇の刻印をとりだす。持ち主が死ぬと薔薇の刻印は黒くなると彼は語る。
すると、棺の中におさめられているのは、デュエリストの遺体なのか。かつて生き埋めになって死んだ100人の少年とは、デュエリストだったのだろうか。

メッセージカード
黒薔薇会によって仕掛けられた決闘は、メッセージカードによってウテナに知らされる。カードは、たまたまウテナが開けたロッカーの中にあったり、掲示板の隅に貼られていたり、いつも意外な場所に出現する。

影絵少女C子
A子とB子がUFOで自分の星に帰った(?)のと入れ替わりに登場したのが影絵少女C子だ。A子とB子が漫才風寸劇なら、C子は一人芝居。アフレコでは、勿論、C子役の渡辺久美子が、C子を演じる役を全て演じている。

100の机と人影
「黒薔薇編」では決闘場に100の机が並べられ、決闘場の床には人影が描かれている。これも、死んだ100人の少年と関係があるのだろうか。また、100の机の上には、決闘の挑戦者や、挑戦者と想い人の関係性を象徴するものが置かれるようである。


(LD「少女革命ウテナ L'Apocalypse 5」封入特典・解説書より)
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