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「少女の心に、少年のロマン」 幾原邦彦
- 2007/03/22(Thu) -
LD「少女革命ウテナ L'Apocalypse 1」封入特典・解説書より

『少女革命ウテナ』を準備をしている時に、いろんな事を考えた。
考えた事のひとつに「ロマン」がある。
この作品をロマン溢れた作品にしたいと思ったからだ。

だけど、ロマンって何だろうか?

ロマンとロマンチックってどう違うんだろうか。

例えば、ここに草野球でバッターボックスに立った少年がいたとする。
その少年には、ピッチャーが投げる球しか見えない。その時の彼にとっては、ピッチャーが投げるボールを打つ事だけが、絶対的な価値のある事なんだ。自分に投げられるボールが「世界」だと言っていい。彼にとって、ボールを打つ事は「世界」に立ち向かう事と同義なんだ。
バットを振るい、ホームランを打った瞬間。彼は心の底からの陶酔感を感じる事ができる。

何故なら、彼は「世界」に立ち向かい、勝利したのだから。

きっと心の底からウットリとする事をロマンって言うんだ。ちょっと素敵だなと思ったり、ドキドキしたりするのは、ロマンじゃない。他に比較する事ができないくらいの陶酔感が、ロマンなんだ。

自分にとっての「世界」に立ち向かう事こそが、「ロマン」なのかもしれない。少年も大人になれば、ホームランを打つ事がこの世で一番素晴らしい事では無いことを知ってしまう。
そうなったら、草野球でホームランを打っても心の底から感動する事はできない。人はそうしてロマンを失っていく。

もちろん、ロマンを持った女性もいるだろうし、ロマンチックな男の子もいるだろう。だけど「世界に立ち向かう勇気」が一番似合う存在は「少年」だ。

僕はロマンとは、少年のものだろうと思う。

ロマンチックは「少女」のものだ。
『少女革命ウテナ』の主人公の天上ウテナは男装の少女だ。彼女は、素敵な男性との恋に、自分の運命に、そして、世界に、果敢に挑んでいく。
彼女は、少女のロマンチックと少年のロマンを同時に持つキャラクターだ。だから、ウテナは男装をする。少女でありながら、少年の「ロマン」を手に入れるために。

世界に立ち向かうために。
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