スポンサーサイト
- --/--/--(--) -
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
この記事のURL | スポンサー広告 | ▲ top
第15話「その梢が指す風景」 解説
- 2007/05/19(Sat) -
第15話「その梢が指す風景」
放送年月日 1997年7月9日放映

スタッフ
脚本:榎戸洋司  絵コンテ・演出:星川孝文
作画監督:たけうちのぶゆき

「黒薔薇編」は樹璃と枝織、七実と石蕗など、二人のキャラクターの関係性のドラマを掘り下げるという構成になっている。脇役にスポットが当てられることも多く、ファンにはおいしいシリーズといえよう。この第15話でメインとなるのは、幹と梢の兄妹。
第15話は、いかにも榎戸脚本らしい繊細なムードのエピソード。これが初めての本格的な登場となった梢のキャラクターは、大変に艶のあるキャラクターとして描かれており、その描写は出色の出来。榎戸洋司自身、シリーズ全話の中で最も気に入っているエピソードだという。

ちなみにこのエピソードの影絵少女C子の一人芝居は、榎戸洋司の実体験が元になっているのだそうだ。
彼が新幹線のひとつの車両に、たった一人で乗っている時に、車内販売の売り子が車両内を行き来して、ついつい飲みたくもないコーヒーなどを買いすぎたとか。
「黒薔薇編」の決闘シーンで使われる合唱曲では、杉並児童合唱団、上谷麻紀、幾原監督、光宗信吉に加え、スターチャイルドの大月俊倫プロデューサーと、監督補佐の金子伸吾が合唱に加わっている曲がある。このエピソードの「架空過去型≪禁厭≫まじない」も、そのひとつ。


解説補足

音楽教師
劇中に登場した数少ない教師のひとり。よく見ると幹の腰に手を回している。これでは、梢が怒るのも無理ないだろう。
彼の変な喋り方は、アフレコ時に、幾原監督が与えた演技指導によって生まれたものである。

室内プール
梢たちがいるのは、鳳学園内の室内プールだ。背後にある薔薇の模様はステンドグラス。この室内プールも相当に大きな施設である。鳳学園は海に面した場所に建っているが、水泳の授業はプールで行うようだ。梢の水着は、妙に背中があいてる。

風鈴
7月放映ということもあって、第15話では風鈴、プール、扇風機と季節感を強調したシチュエーションが多い。
それでも、暑苦しい感じがしないのは『ウテナ』の、クールな作品テイストゆえなのだろうか。

石段
音楽教師が駆け下りていった石段は、鳳学園から学園外へ伸びている石段である。
裏門は決闘の森の南側にあり、生徒達の登下校に使われている。

MとK
梢と幹が自分達の部屋で使っているコップには、側面にアルファベットの「M」と「K」の模様が入っている。
ふたりのイニシャルをデザイン化したコップなのだ。

兄妹の部屋
幹と梢がベットを並べて寝るのは子供の頃からの習慣である。幹と梢の部屋の壁には、童話の絵本のような絵が描かれているが、二人はずっとこのような部屋で暮らしてきたらしい。

扇風機
七実が振り向くと、なぜか、その脇に置かれた扇風機が同じ方向に首を振る。もはやお馴染みとなった生徒会室の不思議現象である。七実の扇風機に、樹璃は大量の風車で対抗(?)する。この扇風機による描写は幾原監督によるアイデア。

心の剣
幹が梢の胸から引き抜いたのは、幹の「心の剣」。梢以降の黒薔薇のデュエリストは、想い人の「心の剣」を引き抜き、それを手にウテナと決闘する。「心の剣」とは何なのか。心の強さが結晶したものなのか、それとも何かの象徴なのか。

ミルクセーキを飲むアンシー
自分の命がかかった決闘中に、平然と机の上のミルクセーキを飲むアンシー。彼女ならではの落ちつきぶりである。
また、このミルクセーキは、幹と梢の関係を象徴したものでもあるようだ。それを飲むというのは、二人の関係を小馬鹿にしているということなのか。


(LD「少女革命ウテナ L'Apocalypse 5」封入特典・解説書より)
スポンサーサイト
この記事のURL | 各話解説 (第2部:黒薔薇編 ) | TB(0) | ▲ top
トラックバック
トラックバックURL
→http://kasira.blog97.fc2.com/tb.php/40-1f81ac80
| メイン |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。