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「幾原邦彦監督 "少女革命ウテナを語る"」 幾原邦彦インタビュー
- 2007/03/22(Thu) -
LD「少女革命ウテナ L'Apocalypse 1」特典映像より文字起こし

ウテナは、僕がなりたい人なんですね。
ばかになりたい。無知になりたい。無邪気になりたい。

モチベーションは言えないよね。ちょっとヒントを言うと、それは楽しいことだよね。

アンシーってのはやっぱり、僕にとって現実の体現なんだろうね。
アンシーっていうキャラクターそのものにね、実際毒があるかどうかなんてのは、僕は知らないし、
毒があるかのようにみえるという表現はしてるんだけど、そこに悪意があるかどうかということまでは一切表現しないつもりだから。
自分でいうのもなんだけど、あのキャラクターは珍しいから。
多分、アニメーションではかつてないぐらい、いなかったキャラではないのかっていう気がするけどね(笑)

シーザーさんの合唱曲っていうのは、僕はティーンエイジャーの頃からね、
「天井棧敷」なんかでかかっていた曲だから、僕は好きだったんだけれど。
僕に言わせると、「驚く」っていうみんなのリアクションのほうが不思議。
人によっては「ギャグなのかと思って、笑っちゃいました」とかって言うような人もいたんだよね。
僕の感性の中では割と当たり前だったから、そのことの意味って何なんだろう、と色々思った。
やっぱり日本語で、しかも化石化してるとも言えるような日本語の羅列で、多分、その部分を笑ったと思うんだけど。
つまり「合唱だと普通こうじゃないだろ」っていう固定観念があったと思うんだけど、そういうものプラス、僕たちがもう日本語を嫌いなんじゃないのかって思ったんだよね。

1話とか2話っていうのは割と親切に作ってるつもりなんだよね。
「新しい面白さの価値を発見したい」みたいな事は言ったんだけど、1話とか2話はそれでもずいぶん親切に作ってるとは思うんだよね。
まだ最大公約数的に、誰が見ても分かるようには作ってあるつもり。
「いや、すでに1話2話でもうわけがわからん」ってずいぶん言われたんだけど、それでも僕にしてみるともう最大限にサービスしたつもりだった。
もうこれ以上はサービス出来ませんっていうくらいサービスしたんで。それを世間が望んでるかどうかは知らないんだけど。
今後はますますそういう1話とか、2話的なムードからは離れていくのではないのかなと。


単純に面白いって言われるような作品だけを作りたいわけじゃないんだよね。
もちろん、面白いっていうのは、それなりに世間のリアクションがあったということだから、そういう評価はありがたいんだけど
それよりはやっぱり、まあ修行僧みたいな価値だって言われるのかもしれないんだけど、面白さの価値そのものも突き詰めたいと思ってるんだよね。

大勢のスタッフで作ってる作品だから、「これって面白いでしょ?」っていう価値をキャッチボールしている間に、かつて見たハリウッド映画的なものであるとか、かつて僕らが10代の頃に見たアニメーションの情報であるとか、かつて僕たちが面白いと思った漫画であるとか、
そういうこう、A君も知ってて、B君も知ってて、C君も知っててっていう共通言語で「面白い」っていうことを煮詰めていくと、やっぱり気がつくと、パロディになっていくんだよね。模倣になっていくんだよね。
で、極力僕は、そういう模倣からは避けたいと思った。

キャラクターそれぞれが僕の分身なんじゃないのかなって気がするけどね。
影絵少女は僕の友達です(笑) あの、カシラ星から来た女の子達なんですよ。
それで割とよく、僕に話しかけてくるんですけど。普段から電波で。

やっぱり僕らの世代って、まあ、僕らより下の世代もそうなんだろうけど、想像力が欠けてると思うんだよね。
よく学生なんかで自殺しちゃう子が多いじゃない。楽しい未来っていうのが想像出来ないと思うんだよね。
もっとひどい言い方しちゃうと、本来、未来のモチベーションになるべき、お父さん、お母さんの姿とかを見てても、楽しい大人になるんだっていうことを、想像出来ないと思うんだよね。
接する大人っていうのは、お父さん、お母さん、学校の先生であったりするわけじゃない。
そういうのを見てても、未来が楽しいと思えないっていうのかな。それは別にお父さん、お母さんのせいじゃなくて、想像力の欠如だと思うんだけど。

うまく表現できるかどうかわからないんだけど「このようにやっていけば、楽しく未来を想像できるんじゃないのか」っていうのかな、「このように生きてゆけば、楽しく生きてゆけるのではないのか」というのかな、そういう風なことが表現出来ればなって思ってるんだけど。

うまくいえば、だからこそ、ウテナっていうのは、無知でばかじゃない。王子様~とかって言ってるじゃない。いい年して。
それをばかだと思えてしまう、ぼくたちの感性っていうのかな、そのことをばかだと思ってるぼくたちの感性そのものが、くだらないと思えるように、導きたいと思っている。
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