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「絶対運命予測録」 幾原邦彦×川上とも子×渕崎ゆり子 座談会
- 2007/08/01(Wed) -
監督・幾原邦彦、天上ウテナ役・川上とも子、姫宮アンシー役・渕崎ゆり子
以上3名による座談会

学研研究社「アニメディア」 98年01月号より

――気になる結末に突っ込む前に、思い出に残るエピソードを、ぜひ。

渕崎:私はやっぱり、ウテナが自分のために冬芽と戦っているときに「つまんないな」「早く帰りたいな」って言ってたあれが強烈でしたね。ああ、彼女はそんなことを考えていたんだなって。

川上:私はどの話とかっていうんじゃなくて、もうウテナの気持ちそのものが、すごく腑に落ちたんですよ。(監督に)何で笑うんですかぁ。

幾原:ああ、そうかと思って(笑)。

川上:もう!腑に落ちたんです。ウテナが悩んだりすることは自分でも思ってたことなんだ、と。すごい運命に流されっぱなしだけど「がんばれよ」って思ってやってきたから、これが終わっちゃうと私の人生も終わっちゃうような気がして……。

幾原:それもまた良しだよ。

川上:よくないです(笑)!

渕崎:周りがあんまり濃い人たちだからウテナの熱血が青く見えるってこともあるし、でもそれが救いっていう部分もありますよね。でも、あの夜、何があったの!?33話のあの夜は!

幾原:見た通りのものですよ。

川上:見た通り聞いた通り?…やん…。

渕崎:暁生ちゃんと!?

川上:あれは、お弁当が心配なんです。

渕崎:何でお弁当が心配なの!?それも伏線なの!?教えて!私、眠れない!

幾原:初めての時って、わりとそういうこと考えるでしょ、わかんないけど。

渕崎:そうなの…その通りなの…。

川上:『少女革命』って恋愛のことだけなんですか。あんなに友情とか正義とか言ってたのに、暁生と、なんかもう……。

幾原:でも、そういうのってあるじゃない。川上なんかも、昔は役者になって一生懸命やるぞ、とか思ってたのに、気がついたら男の人とラブラブになってたってこと、あるでしょ。

川上:…それは、ある、かも(笑)。

――ウテナたちは変わってきた?

幾原:それは変わりますよ。作っていくうちに変わります。

渕崎:すごく変わりましたね、私。最初の頃のビデオを見ると、驚くぐらい。自分の中で探りながらずっとやってきて、でもまだ見えてこないというか…。そういう意味でも怖いキャラクターだなと思いますね、アンシーは。

幾原:意識するしないにかかわらず、役者さんの声に引っ張られますからね。

――どのキャラが一番変わりましたか?

幾原:いや、みんなそうですよ。最初、冬芽も胸を開くとは思ってなかった。漠然とそういう人であろうという予感はしてたけど(笑)。でも、子安君の芝居でこの絵でこういうセリフだと脱いでいくだろうと。で、子安君も脱ぎたいと思っているだろうというのが電波でピピッときて、わかったと。子安君、キミのやりたいことはわかった(笑)。彼は違うっていうかもしれないけど(笑)。

渕崎:リハーサルで、小杉さんが何か言ってるので後ろを見たら、監督がブースで大笑いして喜んでる。

幾原:その時は小杉さんの電波を受信したんですよ。わかった、小杉さん(笑)。

渕崎:子安さんと小杉さんの会話、イヤらしくて、スタジオで話題(笑)。

――幾原監督の演出は異色だから。

渕崎:どうしてここで扇風機が回ってるの、どうして車が刺さってるの(笑)。

幾原:(笑)。

渕崎:チュチュももう二代目でしょ。

幾原:そうですね、一回死んでますから。

――えっ!?チュチュ死んでる!?

渕崎:「七実の卵」の回で最後にぐったりして帰ってきたでしょ、あれ二代目なんですよ。アンシーが「生まれ変わりを信じますか」みたいなことを言ってて。

川上:でも、変な設定でも、アングラの芝居とかで練りすぎてわかんなくなっちゃうのとは違うから。

幾原:練りすぎて変になっちゃうアングラ芝居!?よくわからん(笑)。

川上:どうしてこうなるの、っていうのあるじゃないですか。でも、そこまでいってなくて、納得できるっていうか。

渕崎:そうなの、そうなの。

幾原:個人的な趣味だけど、絵でも音楽でも役者さんの芝居も全部そうだけど、作った感じが好きなんですよ。そのキャラクターと同一になって演じられる方もいっぱいいるけど、僕はそれより芝居してますっていう感じが好きなんだよね。だから、そういう状況に至りやすいようなフィルムになってるんじゃないかと。

渕崎・川上:なってる、なってる(笑)。

――さて、じゃあ、ラストはどんな状況に至るんでしょうか。

川上:川上が一番気になってるのは、ウテナが暁生さんとどうなっちゃうのか。

幾原:解決しますよ、もちろん。

渕崎:アンシーと暁生の関係は?

幾原:しますよ。

渕崎:スッキリ、ハッピーエンド?

幾原:もちろん。

渕崎:あたし、このシリーズで完結しないものだとばかり思ってて…。

――どんな予測をしてるんですか?

渕崎:極論は「死」なんだろうけど、それがアンシーでは当たり前のような…。

川上:やっぱり、ウテナが死んじゃうんだぁ…。AR現場でみんなそう言うんですよ。私、二人で一人みたいなことで納まるんじゃないかと思ってたんだけど。

幾原:合体する(笑)!

川上:じゃなくて、なんか精神的な…。

幾原:精神的合体!

川上:ああ、もう(笑)。ウテナとアンシーは引き裂いて欲しくないんです。せっかく心がつながってきたのに。

幾原:合体、う~ん、ありかも(笑)。

渕崎:でも、ウテナはアンシーの魔力に、魔力だと私は思うんですが、引きずりこまれて守ってくれてると思うんです。だから、悪いのはアンシーかなと思ったり、でも、それも当たり前かな…。

川上:私、暁生さんが「世界の果て」というのは納得いきません(笑)。

幾原:監督を前にして、なかなか大胆な。

川上:だって、「世界の果て」はもっと大きなものだと思ってたから。

渕崎:でも、今はもう暁生さんしかいないようになってるわけでしょ。

――クライマックスはどの辺に期待してみたらいいんでしょうか?

幾原:う~ん、うまく言えないんだけど、ボク自身30年も生きてきて、気がつくとティーンエイジャーの頃もっとも嫌悪していたタイプの大人になっちゃってるわけですよ。そこらへんをもう一度、自分でひっくり返したいっていうのかな。あの頃はうまくやってる大人って、暁生みたいに見えたんですよね。調子よくやってステイタスいっぱい持ってて。そういうものに対する強烈な嫌悪っていうか…。
とにかく、かつてない衝撃のクライマックスをお見せしますよ。

――お二人にも最後の抱負を。

渕崎:じゃ、その衝撃的な最後を楽しみに、私は私の思ったままのアンシーで流れのままに、最後までがんばって突っ走りたいと思います。

川上:さっき監督はハッピーエンドっていったから、ウテナは死なないかなと。

幾原:わかんないよ(笑)。

川上:え~っ!?…ということなので、ハラハラしながら最終回を迎えたいと思います、心配だけど…。暁生さんにはヒドイ目にあって欲しいです(笑)。

幾原:でも、暁生だってボンネットに乗って後ろ手で必死に運転してるかもしれないじゃない(笑)。ある程度年を重ねてくると、そういう暁生のがんばりも分かってきちゃうんだよね(笑)。
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