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第2話「誰がために薔薇は微笑む」 解説
- 2007/03/30(Fri) -
第2話「誰がために薔薇は微笑む」
放送年月日 1997年4月9日放映

スタッフ
脚本:榎戸洋司  絵コンテ・演出:金子伸吾
作画監督:長濱博史

西園寺とのリターンマッチが描かれるエピソード。ウテナとアンシーの共同生活の始まり、チュチュの初登場、恒例となる生徒会メンバーのエレベーターのシーン等、第1話同様盛り沢山な内容である。
スタッフ内では「チュチュ監督」とも呼ばれている監督補佐の金子伸吾が演出を担当。それだけにこの話のチュチュの描写は、遊びの多い凝ったものとなっている。
影絵少女のシーンで、カメラの前にサボテンを持った手が横切るのはかなり難易度の高いお遊び。影絵劇団のスタッフの手がたまたま写ってしまったのであろうか。
ウテナに、何故「薔薇の花嫁」をしているのかと問われたアンシーは、ウテナが男装をしているのと同じだと答える。この台詞が深い意味を持つ事は、後に分かる事になる。
冒頭で若葉が読んでいた本のタイトルは『Magnolia Waltz』。さいとうちほの代表作である『白木蘭円舞曲(マグノリアワルツ)』からとられている。
かつて、企画準備中にこの作品を読んだ幾原監督は、絵の魅力と主人公の生き様に惚れ込み、さいとうちほに『少女革命ウテナ』のキャラクター原案を頼む事を決意したのである。

(DVD「少女革命ウテナ L'Apocalypse 1」ライナーノーツより)


第1話で決闘に破れた西園寺莢一のリターンマッチを描くエピソード。
チュチュの初登場、ディオスの降臨とイベントも多く、ウテナとアンシーの二人のドラマも、この話から本格的に始まることになる。
第1話、第2話を合わせた2本が『少女革命ウテナ』の物語の発端となる構成だ。演出が監督補佐の金子伸吾、作画監督がコンセプトデザインの長濱博史と、第1話と同様、ビーパパス・スタジオのスタッフを中心に作られていることもあり、全体にクオリティの高い仕上がりとなっている。
中でも、不思議な生き物チュチュの秀逸な描写が印象的である。
これは、金子伸吾の演出によるところが大きく、彼はこのエピソードで認められ、以降の全話でチュチュの活躍シーンの演出のチェックを任されることになり、スタッフ内では「チュチュ監督」と呼ばれている。
このエピソードのディオス降臨シーンと、決闘の決着がつくカットで、画面の上に出現する「薔薇マーク」が初めて使われた。
勿論、このマークの使用は幾原監督のアイデアであるが、監督がこの話で「薔薇マーク」を使おうとした時に、周囲のスタッフが「変すぎる」と言って止めようとしたのだそうだ。


解説補足

我等が雛だ
冬芽達の芝居がかった台詞。彼等の立場と目的を端的に語る台詞であり、それと同時に作品のテーマにも深く関係している。
このシーンで、冬芽達が乗っているのは生徒会室への専用エレベーター。

トランプ
冬芽達がやっているゲームはジジ抜きではなく、わざとジョーカーを2枚入れたババ抜きであるらしい。
ジョーカーが2枚入っているから、最終的にはカードは余らない。

学生寮東館
鳳学園は全寮制であり、全ての生徒は学園付近に建てられた施設から学園に通っている。ウテナ達の暮らす、学生寮東館は三階建て。ただし、三階は展望室のみである。
さほど大きな建物ではない上に、応接ロビー、生徒ホール、食堂等の施設があるので、寄宿用の部屋の数は少ない。
ウテナとアンシーの部屋は二階。玄関から向かって左端に位置する。

アンシーの文字
ウテナの部屋の、ネームプレートに書かれたアンシーの名前は、アンシーが自分で書いたものだ。あまり字はうまくないようだ。

チュチュ
アンシーの友達であり、この作品のアイドル的なキャラクターでもある。サルのように見えるが、設定では「謎の生き物」ということになっている。
人間の子供くらいの知能を持ち、食べることと、寝ることが大好き。食べられそうなものを発見すると躊躇なく口に入れてみる。
初登場時には周囲にお馴染みの薔薇マークのかわりに、バナナマークが回っている。

割烹着
部屋を掃除していた時のアンシーのコスチューム。
ジャージの上に、割烹着を着込んでいる。エキゾチックなアンシーと割烹着という取り合わせが、妙におかしい。
今までも西園寺の部屋をこんな格好で掃除していたのだろうか。

日本刀
ティーカップや、ストップウォッチ、ノート等、薔薇のマークがついた、鳳学園オリジナルのグッズは数多い。
その中でも、西園寺が使っている日本刀を飾る台は、かなりレアな一品といえよう。

交換日記
西園寺とアンシーはエンゲージ中に交換日記をしていたらしい。
わざわざ交換日記をするということは、エンゲージ中も、一緒に暮らしていたわけではないのかもしれない。ひょっとしてプラトニックな関係だったのだろうか。
「交換日記」発言は、このシーンだけのギャグになる予定だったが、この後、延々とひっぱることになる。

パントマイム
言葉を喋ることができぬチュチュが、アンシーが西園寺に迫られていることを、身振り手振りでウテナに伝えた。
眉間に皺を寄せ、フォークを剣のように構えてみせたのは「西園寺があらわれて……」という意味で、そのあとが「アンシーがあぶない」という意味なのだろう。

オブジェ
西園寺がアンシーに迫っていた場所は、ウテナ達の寮の玄関前。
二人が話をしている脇に立っていたのは、十二星座をモチーフにしたオブジェである。鳳学園内には、凝った彫刻やこういったオブジェがあちこちに置かれている。

手が痛い
西園寺は、アンシーを叩いたあとに、手首を振る。あまりに強く彼女を叩いたので、自分の手も痛かったのだ。
監督補である金子伸吾の、芸の細かい演出である。

ディオスの力
西園寺との決闘中に、上空の城より、少年の幻が降臨してウテナに力を貸した。この少年の名が、ディオスである。
デュエリストの決闘で、このように「ディオスの力」が発現したのは、これが初めてのようである。
また、どうやら「ディオスの力」と、冬芽達が手に入れようとしている「世界を革命する力」は、同じものであるようだ。


 (LD「少女革命ウテナ L'Apocalypse 2」封入特典・解説書より)
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